IT業界のステップアップ、スキルアップ、知っておきたい事などを
わかりやすく噛み砕いて説明されたマンガです。
先生:「折衝って何か知ってるかい?」
先生:「辞書で調べてみると、折衝とは『有利に事を運ぶように、相手と駆け引きすること。また、その駆け引き。』と定義されている。つまり、ここで言う折衝とは、 ユーザーとの上手なやり取りのことだよ。」
先生:「あらゆる業界で折衝は行われる。例えば、美容院を見てみよう。」
お客さん:「髪型を変えたいんだけど、どんな髪型にしたら良いかわからなくて・・・。丸顔が目立たない髪型でどんな髪型が似合うかなぁ?」
先生:「ちょうど折衝している。」
美容師さん:「お客さまは、丸顔が気になるようでしたら、クルクルパーマや、流行のボブヘアは丸顔も目立たず、絶対似合いますよ!」
お客さん:「じゃぁ、クルクルパーマにしちゃおうかな。」
美容師さん:「クルクルパーマにするのは、時間がかかかるし、少しお値段もかかっちゃいますけど大丈夫ですか?」
お客さん:「もちろん、大丈夫!クルクルパーマでお願いします。」
先生:「このように美容院では、お客さんの要望が具体的に決まっていなくてもただ髪型を変えたいという要求を出すこともあるよね。美容師さんは、お客さんの気にしている丸顔のことを考えて、丸顔を目立たせない髪型をいくつか選択できるように提案する。その提案を聞き、お客さんが納得して最終決断しているね。」
先生:「ユーザーとの良い折衝とは、 1.常に要求を出すユーザーの立場に立って、要求を実現できるより良い方法を考える。 2.自分の都合やこだわりばかりをユーザーに押し付けず、ユーザーが納得できるような説得力のある問題解決の方法を提案する。 つまり、『ヒアリング力』と『提案力』が大切なんだ。ただし、SEは提案はするけど、最終決断をするのはユーザーだから、説得力のある交渉をするためにも、業務にしろ、構築技術にしろ、知識が沢山あったほうが提案力もアップするぞ!」