マンガで学ぼう!

IT業界のステップアップ、スキルアップ、知っておきたい事などを
わかりやすく噛み砕いて説明されたマンガです。

IT図鑑

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第2回  インターネットの仕組み

先生:「今回は、『インターネットの仕組み』を学んでみよう。」

新くん:「は〜い!」

先生:「コンピュータ同士が通信するためには、通信における決まりごとに従う必要があるんじゃ。この決まりごとのことを『プロトコル』と呼んでいるんだよ。」

新くん:「プロトコル!?なんだか難しい言葉だなぁ。」

先生:「たとえば、電話でのお互いのやりとりを考えみよう。片一方が日本語で話し、もう片一方がドイツ語などで話すと会話が成立しないだろう。電話での会話が成立するには、どちらの人も理解できる共通の言葉が基本的に必要となる。」

A:「もしもし、始めまして。私、Aと言います。日本人です。よろしくお願いします。」

B:「was?Ich verstehe dich ja kaum.(何?君が言っていることがわからないよ。)」

新くん:「そりゃぁ、言葉が通じないと電話で話しても伝わらないですね?」

先生:「電話の例のように、コンピュータ同士が通信するためにも、どのように通信するかという決まりごと(プロトコル)があるというわけなんだ。」

新くん:「なるほどなぁ〜!」

先生:「プロトコルには何種類かあるんだが、現在コンピュータ同士が通信するために、『TCP』という決まりごと(プロトコル)が最も多く使われているんだ。」

新くん:「コンピュータ同士は、『TCP』という決まりごと(プロトコル)に従って通信しているんですね。」

先生:「また通信する相手を特定するために、IPアドレスというものが必要となるんだ。」

新くん:「IPアドレス?アドレス?住所?」

先生:「そうそう。IPアドレスは、全世界で重複がない値で、コンピュータの住所を表しているようなものなんだよ。例えば、『124.108.32.36』というような数値。このように、3桁の数字を4個ドット『.』で繋いだ数値でIPアドレスは表される。」

新くん:「なるほど〜!これだけ数字がたくさんあるから、IPアドレスが重複しないんですね!」

先生:「そうだね!他にも、通信するためにはポート番号と呼ばれる"宛名のようなもの"も必要なってくる。ポート番号はメールの送信・受信やウェブサイト閲覧、ファイル共有などの通信機能を特定する番号なんだ。つまり、IPアドレスが通信相手を特定するコンピュータの住所と考えると、ポート番号は"誰々さん"と宛先を特定する宛名のようなものというわけだよ。ちなみに、ポート番号は、メールやウェブサイト閲覧のように決められた番号を用いるものと、自由に使える番号があり、0〜65535の数値で表すんだ。」

新くん:「ポート番号かぁ。住所と宛名と考えると分かりやすいですね!」

先生:「まとめてみよう。ちょっと、この図を見てくれるかな。」

先生:「ウェブサイト(ホームページ)閲覧というのは、ウェブサイト(ホームページ)を公開しているコンピュータと自分のコンピュータが通信しているということになる。」

先生:「このウェブサイト(ホームページ)閲覧の通信に、IPアドレスとポート番号が用いられているんだ。つまり、ウェブサイト(ホームページ)閲覧では、ウェブブラウザソフトがそのポート番号○○番を使って通信しているんだよ。」

新くん:「へ〜。宛名で誰々さん宛と特定できるように、ポート番号によって通信機能が特定できるんですね!」

先生:「コンピュータは、人間みたいに臨機応変がきかないから、決まりごと(プロトコル)を用いて通信しているんだね。インターネットの仕組み、わかったかな?」

新くん:「わかりました!人間の世界もコンピュータの世界も決まりを守ることは大切ですね!」

先生:「次回は『ホームページの仕組み』を学ぼう!では、また…。」